ホームページ作成を依頼するときの8つの注意点について!

ホームページ作成を依頼するときの8つの注意点について!

企業やお店の魅力を伝えるうえで欠かせないホームページ。いざ制作を依頼したものの、「完成したけれど満足できない…」「思ったような成果が出ない…」というケースも少なくありません。

実は、依頼する際に注意すべきポイントがいくつかあるのです。これを押さえていなければ、費用や時間が無駄になるだけでなく、期待する効果が得られないことも。

そこで本記事では、ホームページ作成を依頼する際に知っておきたい注意点について詳しく解説していきます。依頼する前の準備物や依頼時のコツなども併せてご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

目次

ホームページ作成を依頼するとき8つの注意点

ホームページを制作会社に依頼する際は、事前に確認すべきポイントが数多くあります。
費用や納期、契約条件のほか、担当者とのやり取りや制作後の体制まで、しっかりと把握しておく必要があります。
以下では、依頼する際に押さえておきたい8つの注意点について詳しく解説していきます。

①ホームページを作成する目的を明確に決めておく

ホームページ制作を依頼する際にまず大切なのは、「ホームページを通じて何を実現したいのか」をはっきりさせることです。単に「おしゃれなサイトにしたい」などの漠然とした要望では、期待した成果には繋がりません。ブランド力を高めたいのか、新規顧客の問い合わせ数を増やしたいのか、採用活動を強化したいのかなど、ホームページを作成する目的を明確化しましょう。「年間の問い合わせ数を20%増やしたい」など数値での目標を立てると、完成後に運用しやすくなります。

ターゲット像を想定することも大切です。年齢・性別・地域・興味関心などを明確に定めることで、制作会社がより適切な提案を行えるようになります。

②ホームページ・ドメイン・サーバーの所有権が依頼主にあるか

制作を依頼するときに特に注意が必要なのが、ホームページ・ドメイン・サーバーの「所有権」が誰にあるかです。契約によっては、制作会社が管理権限を保持したまま依頼主に返さないケースがあります。その場合、将来的に別の制作会社へ移管したくても自由に移せなかったり、契約終了後にサイトが使えなくなるといったトラブルに発展することもあります。

依頼主に権限がある契約であれば、万が一制作会社が倒産した場合や契約を打ち切った場合でも、安心して運用を続けることが可能です。契約書の段階で「ドメインやサーバーの契約名義は依頼主であること」「納品後はデータを完全に引き渡すこと」などを明文化してもらい、所有権の所在を明確にしておくことが大切です。

③トータルの費用・納期が明確に提示されるか

ホームページ制作の費用は制作料金だけでなく、追加修正や保守管理費用など多岐にわたります。基本料金だけを確認し依頼してしまうと、後に「写真の差し替えに追加費用がかかる」「セキュリティ更新に別途費用が発生する」といった予想外の支出に悩まされることがあります。そのため、契約前に必ず「トータルコスト」を見積もりとして提示してもらいましょう。

納期の確認も重要事項です。「2ヶ月程度かかります」といった曖昧な表現ではなく、「初回デザイン案は○月○日です」「最終納品は○月末になります」と具体的なスケジュールを提示してもらいましょう。

費用と納期の透明性が確保されていれば、依頼主と制作会社の間での誤解やトラブルを大幅に減らすことができます。

④制作会社のレスポンス速度に問題がないか

制作会社を選ぶうえで意外と重要なのが「レスポンスの速さ」です。メールやチャットに問い合わせを送っても、数日経ってからしか返答がない会社では、進行が滞り、納期に影響する恐れがあります。特に、制作の過程では修正点や確認事項が頻繁に発生するため、レスポンスが遅いと小さなことでも積み重なり、最終的な納期がずれ込むことが予想されます。

目安としては「翌営業日までには回答が返ってくる」くらいのスピード感があると安心です。初回の打ち合わせや問い合わせの段階で返信速度を確認しておくと、実際の進行でも安心してやり取りができます。

依頼主と制作会社がスムーズにコミュニケーションを取れるかどうかは、信頼に直結する大切な要素だと考えています。

⑤途中解約が可能かどうか

制作会社と契約を結ぶ際は、途中解約が可能かどうか必ず確認しておきましょう。長期契約やリース契約では、解約ができない、または高額な違約金が発生するケースがあります。

契約開始時には問題ないだろうと思っても、途中で担当者との相性が合わなかったり、思うような成果が出なかったりすることは十分にあり得ます。その際に解約できなければ、費用と時間が無駄になってしまいます。また、解約時にドメインや制作データを引き渡してもらえるかどうかも確認しておく必要があります。

契約書には解約条件を必ず記載してもらい、万が一制作会社が倒産した場合に備えた取り決めも大切です。リスクを最小限に抑えるため、契約前の確認は徹底しましょう。

⑥制作会社の担当者との相性・コミュニケーションに問題がないか

ホームページ制作は一度依頼して終わりではなく、完成までに何度も打ち合わせや修正依頼が発生します。そのため、担当者との相性やコミュニケーションの取りやすさは非常に大切な要素です。説明が分かりにくい・返答が曖昧・意見を聞いてくれないといった場合、依頼主側が不安を感じてしまいます。

こちらの要望を丁寧に聞き、専門的な内容を分かりやすく伝えてくれる担当者であれば、信頼関係が築きやすいです。問い合わせや初回の打ち合わせの際に対応を観察し、信頼に値するか判断しましょう。

依頼主と制作会社が同じ目線で話せる環境が整っていれば、ホームページの質も高まりやすくなります。

⑦制作実績の公開・定期的な情報発信をしているか

制作会社を選ぶ際は、制作実績の公開状況や情報発信の有無もチェックすべきポイントです。制作実績をしっかりと公開している会社は、これまでの仕事に自信を持っている証拠であり、依頼主にとっても完成イメージを具体的に持ちやすくなります。また、ブログやSNSなどで定期的に情報発信をしているかどうかも確認しましょう。積極的に発信を行っている会社は、最新の技術やトレンドを追い続けていることが多く、時代に合った提案をしてくれるでしょう。

制作実績の中に自社の業種やサービスに近いものが多ければ、制作会社はその業種の理解度が高いため、的確な提案をしてもらえる可能性も高いです。

会社規模に関わらず、過去の制作実績や発信内容を確認することが大切です。

⑧ホームページ作成後の運用・保守をどうするか

ホームページは完成して終わりではなく、運用や保守を継続して行うことで効果を発揮します。定期的な情報の更新やセキュリティ対策を怠ると、検索順位が下がったり、トラブルが発生する可能性があるためです。

依頼前に「納品後の運用は誰が担当するのか」「更新作業も制作会社に依頼できるのか」「保守にかかる月額費用はいくらなのか」などを明確にしておきましょう。また、自社で更新作業を行う予定であれば、操作マニュアルの提供などサポート体制が整っているかどうかも重要視しましょう。

運用や保守にどの程度対応してもらえるかによって、安心感が大きく変わってきます。

ホームページ作成を依頼する際の準備物とは?

ホームページ制作を依頼する際は、目的・コンテンツの用意・自社の強みを事前に整理することが成功の鍵です。それぞれ明確に準備すれば、制作会社とのコミュニケーションが円滑になり、思い描く「理想のサイト」により近づけるでしょう。

ホームページを作る目的やゴールを明確にする

ホームページを制作する際は「なぜホームページを作るのか」という目的と、その先にある「どんな成果を得たいのか」というゴールを設定する必要があります。例えば、新規顧客を増やす・ブランド力を高める・採用活動に力を入れるなど、目的によってホームページのデザインや構成は大きく変わってきます。

また、成果を測るために数値目標(KPI)を設定しておきましょう。例えば「半年以内に問い合わせ件数を20%以上増やす」といった具体的な数値を決めておくことで、公開後の運用・改善に役立ちます。

自社のコンテンツを用意する

ホームページに載せるコンテンツ(文章・写真・動画など)は、制作を進めるうえで欠かせない素材です。会社概要やサービスの具体的な内容、企業理念などの基本的な文章に加えて、会社ロゴ・写真なども揃えておくと、完成度の高いページに仕上がります。さらに、どのページにどの内容を掲載するかを整理しておくと、制作会社がページ構成や設計を進めやすくなります。あらかじめ文章の方向性や写真の雰囲気を伝えておけば、イメージのズレも防げるでしょう。

自社の強みやこだわりを詳細に洗い出す

多くの企業がホームページを持つ現代で、他者との差別化を図るには「自社ならではの強みやこだわり」が大切になります。例えば、独自の技術・豊富な実績・顧客からの評価・社会貢献への取り組みなどが考えられます。これらを具体的に整理しておくことで、単なる情報の羅列ではなく、ストーリー性を持った魅力的なコンテンツにできるでしょう。

競合と比較してどこが優れているかを提示すると、閲覧者に強く印象づけることが可能です。制作会社に的確に伝えることで、魅力を引き出したデザインやキャッチコピーとして反映され、結果として「選ばれる理由」が伝わるホームページになります。

ホームページ作成を依頼するときのコツについて

最後に、ホームページ制作を依頼するときのコツをお伝えします。
制作会社に依頼する際は、事前に内容を整理して文書化し、打ち合わせでは記録を残しておくことで、認識のズレを防ぎ、安心して制作を進めることができます。

提案依頼書を作成して、意図を共有しやすくする

制作会社に依頼する前に「提案依頼書(RFP)」を作成しておくのがおすすめです。これは、ホームページを作る目的、必要な機能、公開までのスケジュール、予算などをまとめた資料のことです。これを渡すことで、制作会社は依頼内容を正しく理解でき、要望に沿った提案がしやすくなります。

依頼書を作る過程で「なぜ作るのか」「どんな成果を得たいのか」といった自社の考えを整理できるのも大きなメリットです。

打ち合わせ時は記録を残しておく

制作会社との打ち合わせでは、話した内容をその場で記録しておくことをおすすめします。口頭だけで進めると、言った言わないの水掛け論が生まれやすくなります。特に、修正箇所や追加の要望が出た場合は、メールや議事録としてまとめておくと安心です。記録を残しておくことで、進行管理や次の打ち合わせにも役立ち、制作会社との信頼関係を築きやすくなります。

定期的に進捗を確認する打ち合わせを設けると、問題が早めに見つかり、公開スケジュールを守りながら質の高いサイトを仕上げることができます。

まとめ

ホームページ作成を依頼するときに知っておきたい注意点について解説してきました。

ホームページ作成を依頼する際は、事前の準備が欠かせません。まず目的やターゲットを明確にし、自社の強みや必要なコンテンツを整理しておくことで、理想のサイトに近づけやすくなります。

契約を交わす前に、ドメインやサーバーの所有権・費用や納期・途中解約の可否を必ず確認しておきましょう。また、制作会社のレスポンスの速さや担当者との相性も大切です。さらに、提案依頼書を用意して意図を共有し、打ち合わせ内容を記録することで認識のズレを防げます。

ホームページ完成後の運用や保守体制も含め、長期的な視点で準備する必要があります。

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