年越し蕎麦っていつ食べるのが正しいのか知っていますか?
結論を先に伝えると、
大晦日であればいつでも大丈夫なんです。
ただ、家庭の事情や各地域の風習によって多少、食べる時期が変わってくるというのはあります。なので、ここでは一般的にはちょっと違った年越しそばのルーツなどについてご紹介できればと思います。
そして年越しそばの意味や由来などについてもご紹介しますので、最後まで読んでいただくことで、ちょっとした物知りになれるはずです。
年越しそばはいつ食べるのが正しいの?時間とかある?
年越しそばを食べるタイミングは冒頭でもご紹介したように大晦日であればOKです。ただ、各家庭の事情や地域の風習などによって若干の違いはあります。
例えば、福島県の会津地方の一部では元旦にそばを食べるという地域もあったりします。この地域では、”元旦そば・二日もち・三日とろろ”といって、元旦にそばを食べる風習がいまだに根付いていたりもします。
ちなみにこの時食べる蕎麦は年越し蕎麦ではなく、
「ついたちそば」
「元日そば」
などと呼ばれているそうです。
年を越す前にそばを食べきらなければ、明けた年に、金運や健康運に恵まれないと言われています
では年越しそばの由来や意味についてもう少し見ていくことにしましょう。また、もしあなたの周りにお子さんがいる場合はこれから紹介する内容を伝えてあげるとすんなり理解してくれるかもしれません。
年越しそばの由来や意味とは!?子供に聞かれたときの対応
年越しそばを大晦日に食べる由来や意味には色々な諸説がありますので、ここからはよく知られている年越し蕎麦の諸説を4つ紹介しますね。
①:延命長寿(長生き)を願う意味
これは年越しそばでよく言われていることですよね。
そばって細く長くのびますよね?
そのため”細くなが〜く長生きを”と延命長寿を願って食べるようになったと言われています。
子供には、
「長生き出来る様になる為のおまじないなんだよ」
と伝えるといいかもしれませんね。
②:蕎麦は縁起物である
実は年越しそばは縁起物でもあります。
昔、金細工の職人が、仕事納めの際、金粉を集めるためにそば粉を利用していたそうです。そのそば粉を溶かすと集めた金粉が回収できます。
そんなこともあり、
「金が集まる!金がたまる!」
とそばは縁起物とされていたそうです。
③:今年一年の厄を断ち切る
そばは他の麺類と比べると切れやすいです。
そのため、一年の厄を断ち切るという意味で、江戸時代頃から大晦日の夜に食べる風習が始まったと言われています。
年越し蕎麦を食べる時間は夜がほとんどですよね?
④:蕎麦は身体に良いもの
昔からそばは身体に良いものとされていて、食べることで内臓に溜まった毒を取り払ってくれると考えられていました。
蕎麦には「ルチン」というポリフェノールの様な成分があり高い抗酸化作用も期待できます。体に取り入れることで、中性脂肪・血圧の下降に貢献してくれるのです。
また、ルチンによって血流の改善にも役立ってくれますので、多くの女性の悩みでもある冷え性にも効果があるとされているのです。
ただ、純粋な子供は、
「何で、うどんじゃダメなの?」
このように思う子もいるかもしれませんよね。
何故、年越し「うどん」じゃないの
実は香川県では年越しうどんを食べるご家庭も多いのだとか。
実際、香川県に行くとうどん屋さんは本当に多いですし、昼間サクッと食べるのはうどんです。
そして沖縄県では日本そばではなく沖縄そばを食べることが多いそうですので必ずしも日本全国が年越しそばを食べているというわけではなさそうですね。
ただ、年越しそばは縁起担ぎや願掛けから食べられているものです。
つまり、一年最後の食事を自分が美味しく幸せな気分になることが最も大切ですので、翌年への思いを込めれる食べ物であれば蕎麦に限定しなくてもいいのかもしれませんね。
まとめ
私は年越しそばに海老天を乗せるのが好きなのですが、友人はニシンそばらしいです。
そばの食べ方も、
- 「ざるそば」
- 「もりそば」
- 「温かい」
- 「冷たい」
など、これと言って決まりはないそうです。
そう、決まりがありません。
一年最後の食事を自分が美味しく幸せな気分になるそんな食べ物を食べるといいかと思いますよ。