「歌の練習をしているけれど、自分の声に自信が持てない」
「もっとかっこいい声、いわゆる“イケボ”で歌えたらいいのに」
歌の練習をしている方なら、一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。
この記事では、そもそも「イケボ」とはどんな声なのか、その特徴やトレーニング方法、さらに歌う時のコツまでを解説します。
イケボは生まれつきの声質だけでなく、練習によって磨き上げられるものです。歌に取り組んでいる方や、これから歌を始めたい方にとって、参考になる内容をまとめました。
イケボとは?
「イケボ」とは「イケてるボイス」「イケメンボイス」を略した言葉で、聞いた人を惹きつける魅力的な声を指します。
顔立ちや見た目の印象に「イケメン」があるように、声の響きが魅力的な人を「イケボ」と呼びます。普段の会話でさえも、人を振り向かせるような心地よい声を持つ男性に対して使われることが多い言葉です。
イケボの持ち主は、声だけで周囲を引き込む力を持っていると言えるでしょう。
イケボの主な特徴
イケボにはいくつかの共通したポイントがあります。
- 深みのある低音だが重すぎない
低い声は男らしさを感じさせますが、渋すぎると聞きにくいことも。イケボは適度な重低音で心地よく響きます。 - 聞いていて安心できる声
落ち着いた響きは相手の心を安らげ、余裕のある大人の雰囲気を与えます。 - 輪郭のある声質
発音が明瞭で言葉がはっきり届くため、伝えたい気持ちも正確に伝わりやすいのが特徴です。 - 色気を含んだ響き
ただ低いだけでは物足りません。声に独特の艶や色気があることで、イケボとして魅力が完成します。
イケボを出すための練習法
イケボは訓練次第で作り出すことが可能です。ここでは代表的な3つの練習法を紹介します。
1. エッジボイスを習得する
声帯をしっかり閉じたときに生じる「ガラガラとした声」がエッジボイスです。
「あー」と声を出し、少しずつ低くしていくと最後に声にならない音が出ます。これがエッジボイス。声帯を閉じる感覚を身につけることで、安定した響きの声を出せるようになります。
2. エッジボイスで母音を発音する
「あ゛・い゛・う゛・え゛・お゛」とエッジボイスのまま母音を繰り返す練習です。喉に負担がかかりやすいため、長時間ではなく短時間を毎日続けるのがポイント。
3. 地声とエッジをミックスする
普段の発声に少しずつエッジを加えていき、自分好みの声質を探していきます。音の高さとエッジの割合を調整することで、オリジナルのイケボを作り出すことができます。
実際に練習してみた感想
エッジボイスを取り入れたとき、声帯の力加減をコントロールするのが難しいと感じました。強く閉じすぎると喉を痛めやすく、逆に力を抜きすぎると音が安定しません。
大切なのは、全身の力を抜きつつ声帯にだけ適度な力を加えること。これを感覚的に覚えるのが練習の第一歩だと実感しました。
曲選びでイケボを引き立てる
イケボで歌うときには、選曲も重要です。
- 男性の場合:重低音を活かせる落ち着きのある楽曲(例:福山雅治さんの曲)
- 女性の場合:低音域にハスキーさが出る曲や、広い音域を活かせるバラード(例:AIさんや絢香さんの楽曲)
自分の声質に合った曲を選ぶことで、イケボの魅力を最大限に引き出すことができます。
まとめ
イケボとは「聞いているだけでかっこよさや魅力を感じさせる声」のこと。
特徴は、深みのある低音・安心感のある響き・明瞭な輪郭・そして色気。
エッジボイスの練習を中心に、声帯のコントロールを身につければ、自分の声をより魅力的に変えることが可能です。
ただし、慣れないうちは喉に負担がかかるため、練習時間や力加減には十分注意しましょう。
また、曲選びによっても声の印象は大きく変わります。自分の声質を理解し、それに合う楽曲を選んで歌うことで「イケボ歌唱」の完成度は一層高まります。
イケボは生まれつきの才能だけではなく、努力で磨けるスキル。
練習を続けて、あなたの歌声をさらに魅力的に進化させてみてください。